記事一覧

【FX自動化①】AIと一緒にFX自動売買の仕組みを作った全体の流れ|MT5×Python×AI審査

プログラミング未経験から、AI(Claude Code)と一緒にFXの自動売買の仕組みを作っています。MT5とPythonで「戦略→AIの審査→発注→点検」をどうつないだか、全体の流れを3回シリーズの1本目として紹介します。

点検や記録などの機構をつなぎ、自動化の全体を表した模型のイラスト

はじめに

このブログでは「AIで仕事を自動化する」実践記録を書いています。今回から3回に分けて、FX(外国為替)の自動売買の仕組みをAIと一緒に作った流れを紹介します。

最初にお断りしておくと、この仕組みは現在デモ口座(仮想のお金)で検証中です。「これで儲かる」という話ではありません。売買のおすすめでもありません。「AIに手伝ってもらうと、未経験でもここまで組み立てられる」という記録として読んでください。

使っている道具

  • MT5(MetaTrader 5):FX会社が提供する取引ソフト。値動きのデータ取得と発注を行います
  • Python:プログラムの言語。MT5を外から操作するライブラリがあります
  • Claude Code:プログラムを書いたり、検証を走らせたり、点検したりするAI
  • ChatGPT などのAI(API経由):売買の候補を「審査」する役

コードはほぼすべて Claude Code が書いています。私は「こういう手法を試したい」「この負けは想定内か」と相談し、判断する役です。

全体の流れ

図解:FX自動売買の流れ

仕組みは、次の5つの段階をつないだものです。

  1. 戦略がシグナルを出す:移動平均線やRSIなどのルールで「買い候補」「売り候補」を見つけます。確定した足(ローソク足)だけを使い、未来のデータを見ないようにしています
  2. 事前のチェック:同じポジションの重複、最大保有数、スプレッド(売値と買値の差)が広すぎないか、取引しない時間帯ではないか、重要な経済指標の直前ではないか、を確認します
  3. AIの審査:候補をAIに渡し、「この戦略のいつもの取引と比べて明らかに悪くないか」を判定してもらいます
  4. 発注:損切り(これ以上負けたら降りる価格)と利確の条件を付けて注文します。ロット(取引量)は「損切りにかかったら残高の何%を失うか」から自動で計算します
  5. 点検と記録:決済した取引を1件ずつ振り返り、ログに残します

ポイントは、AIが単独で売買を決めないことです。最初は複数のAIが「承認」したときだけ発注する形にしていました(審査の結果は②の記事で詳しく書きます)。

戦略は1つではなく、たくさん並べる

最初は金(XAUUSD)の押し目買い1本から始めました。今は、ドル円・ユーロ円・株価指数・ビットコインなどに、性格の違う戦略を数十本並べて動かしています。

これは、AI(Claude)の強みを生かすためです。人間は1日中たくさんのチャートを見続けられませんが、プログラムなら24時間、同時にいくつもの戦略を監視できます。

  • 長く持って大きく伸ばす戦略(ブレイクアウト系など)
  • 数時間〜数日で目標の価格に指値で利確する戦略
  • ごく短時間のスキャルピング(実験として)

同じシグナルでも「利確の目標を置く版」「半分だけ先に利確する版」などを並べて動かし、どの降り方が合っているかを実際のデータで比べています。

人が見ていない間はAIが点検する

月明かりの中、時計と点検灯で機構の動作と記録を確認する概念イラスト

自動売買は放っておけるのが魅力ですが、止まっていたり、想定外の動きをしていたりしても気づけないのが怖いところです。

そこで、Windows のタスクで30分ごとに Claude を起動し、無人で点検させています。点検の内容は次のとおりです。

  • プログラムが動いているか、エラーが出ていないか
  • 新しい決済・発注があれば、その理由と分類(戦略どおりか、不具合か)
  • ニュース資料(③の記事で紹介)に大きな出来事がないか
  • 保有中のポジションごとに「この価格を割ったら仮説が崩れる」というラインを決めて記録

点検の結果は日付ごとのファイルに1行ずつ残ります。翌朝それを読めば、夜の間に何があったか分かります。

安全のために決めていること

図解:安全のために決めている4つのルール

AIに大きく任せているぶん、守るルールも決めています。

  • リアル口座では発注しない設定にしてあり、AIが勝手に変えないよう指示しています
  • プログラムの二重起動を防ぐ(注文が倍になるため)
  • 設定を変えて再起動する前に、保有中のポジションを確認する
  • APIキーなどの秘密情報は表示・共有しない

デモ口座では、検証のためにあえて攻めた設定(1回のリスクを大きめ)にしています。リアル口座に移るときは、リスクを大きく下げる前提です。

ここまでやってみて

  • 「こういう手法を試したい」と日本語で伝えるだけで、戦略のプログラム化から検証までAIが進めてくれます
  • 一方で、決めるのは人です。どの戦略を採用するか、どこまでリスクを取るかは、AIの報告を読んで私が判断しています
  • AIは「必ず勝てる」とは言いません。良い結果も悪い結果も、数字で報告してもらうようにしています

次の記事では、戦略を採用するかどうかを決める「バックテスト」と、AI審査が本当に効いているのかを検証した結果を紹介します。

※この記事は個人の検証記録で、投資の助言や売買の推奨ではありません。FXは元本を超える損失が出ることもあります。

コメント

まだコメントはありません